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北大講義「社会の認識 グローバリズムの思想」(2008年度前期)

橋本努

 

■講義計画

 

 

 

 

 

1

4/15

Tue

 

休講

2

4/22

Tue

 

大学改革論

3

4/29

Tue

 

休日

4

5/6

Tue

 

休日

5

5/13

Tue

 

あなたはなに主義?(1)

6

5/20

Tue

 

休講

7

5/27

Tue

 

あなたはなに主義?(2)

8

5/31

Tue

 

あなたはなに主義?(3)

9

6/3

Tue

 

『帝国の条件』

10

6/10

Tue

 

『帝国の条件』

11

6/17

Tue

 

休講

12

6/24

Tue

 

『帝国の条件』

13

7/1

Tue

 

『帝国の条件』

14

7/8

Tue

 

『帝国の条件』

15

7/15

Tue

 

休講

16

7/22

Tue

 

『帝国の条件』

17

7/29

Tue

 

『帝国の条件』

18

8/5

Tue

 

『帝国の条件』

 

 

 

 

 

 

 

■授業の目標

この講義は「経済倫理学」および「国際政治経済学」の入門です。9.11事件以後のグローバリゼーションについて理解するために、世界の動向を見極めつつ、最近のグローバルな諸思想(新自由主義・新保守主義・対抗運動)について学びます。最後に、「よりよい世界はいかにして可能か」という問題について、とりわけ国際通貨制度と関税制度のあらたな構想に焦点をあてて、具体的に議論を深めます。

 

■到達目標

 第一の到達目標は、国際社会に広く目を向けて、どのような世界の秩序が望ましいのかについて、現状分析を踏まえながら、自分なりの見解を築くことです。
もう一つの到達目標は、日々のニュースに耳を傾けながら、経済倫理に関する問題をめぐって、自分なりの見解を築き上げ、そしてその見解が、現代のイデオロギー的布置連関のなかで、どのような位置を占めるのか、また他のイデオロギーに対して、どのように応答することができるのか、について、議論を深めることです。

 

■成績について

出席、小テスト、小レポート、期末レポート、および、発言の積極さを評価します。

@講義受講に必要な手続きとして、「履修用アンケート」の提出があります。A『帝国の条件』に関する小テストを行います。B小レポートとして、後半の授業では、レポート専用用紙を配ることがありますので、そこに授業に関する事柄などを書いて、次回の授業の最初に提出します(800字以上)。C期末レポート(4,000字以上)を提出します。単位取得の難易度は、諸講義の平均に準じます。期末レポートは、「秀」の成績を目指す人向けの課題です。

 

講義では、数回にわたって、小レポートを提出することが課題となります。講義の最後に「講義用A4用紙」を配りますので、そこに授業に関する事柄などを書いて、次回の講義の最初に提出してください(字数は、1,200字以上。Microsoft Wordで作成、A4用紙、余白は上下左右すべて30mm、文字数:40字×40行、10.5ポイント、MS明朝体+century、フッターにページ数を挿入、作成者の名前と学籍番号と日付を最初に明記。「です・ます調」は不可。「である調」で統一。手書きは不可。)なお、小レポートの遅刻提出は0.5回分として扱います。

 

提出された小レポートはすべて、講義の最後に、文章を推敲して再提出します。ですから、小レポートのデータは保存しておいてください。そして推敲した小レポートは、プリントアウトしたものとそのデータ(一つのワード・ファイルにまとめてフロッピーディスクに保存したもの)を、一つの封筒に入れて、8/8, AM11:30までに、期末レポート用のボックス(教務係の窓口前に設置される予定)に提出してください。なお、すぐれたレポートは、サンプルとしてHPに掲載しますので、ご了承ください。

 

■オフィス・アワー

オフィス・アワーとは、研究室で先生と議論したりおしゃべりしたりする時間帯のことです。金曜日の12:00-13:00(経済学研究科519室)に設定しています。どうぞお気軽に、遊びに来てください。

 

■テキスト

橋本努『帝国の条件』弘文堂2007(講義にご持参ください。)

 

・なお高校の授業科目「倫理」は、本講義の基礎知識となります。「倫理」を履修しなかった方は、『チャート式新倫理』の一読をお勧めします。また高校生・大学生向けの『倫理思想用語辞典』山川出版も、便利で重宝します。

・その他の参考文献:

橋本努『自由の論法──ポパー・ミーゼス・ハイエク』創文社,1994.

橋本努『社会科学の人間学――自由主義のプロジェクト』勁草書房1999.

橋本努『自由に生きるとはどのようなことか』ちくま新書2007.

 

■「社会の認識」図書リスト

【岩波新書:必読の古典】

大塚久雄『社会科学の方法――ヴェーバーとマルクス』

大塚久雄『社会科学における人間』

 

【岩波文庫:必読の古典】

マルクス『共産党宣言』『賃労働と資本』『賃金・価格および利潤』『ドイツ・イデオロギー』

ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『職業としての学問』『職業としての政治』

スミス『国富論』『道徳感情論』

ロック『市民政府論』

ルソー『社会契約論』『人間不平等起源論』『エミール』

ホッブズ『リヴァイアサン』

ミル『自由論』

ニーチェ『道徳の系譜』『この人を見よ』

プラトン『メノン』『国家』

アリストテレス『ニコマコス倫理学』

デカルト『方法序説』『精神指導の規則』